A2-11



メッシュ状Bi系テープによる変動磁気シールド
鉄道総合技術研究所
@鈴木栄司,栗原稔



 磁気浮上列車に搭載されている超電導磁石は,走行時に軌道上に断続的に配置された地上コイルから変動磁界を受けるので,振動するとともに内部発熱をする。この発熱としては,共振時の超電導コイルの変形に伴う摩擦発熱の他に,超電導コイルを収納している内槽表面に誘起された渦電流によるジュール熱のために内部の液体ヘリウムを蒸発させる発熱要因も無視出来ない。本発表は,このジュール発熱量を低減させるために,メッシュ状に重ねたBi系高温超電導体テープを内槽あるいは熱シールド板に貼り付けた状態で変動磁界を印加し,液体ヘリウムの蒸発量を測定した結果に関するものであり,従来の低抵抗材を内槽に貼り付けた場合とも比較している。