概要
E3-18
我々は、超電導交流機器の実現へ向けて、交流超電導巻線の諸特性(安定性や交流損失など)を調べることを目的とし、一次(交流)巻線を超電導化した垂直円筒型短一次リニア誘導モータの試作を試みている。その設計に際しては、機器構成の特徴を踏まえ、超電導化したときの特性を把握しておく必要がある。例えば、機器構成に起因する各相一次巻線の相互インダクタンスの不一致により、三相平衡電圧印加時に、一次電流が不平衡となることが予想される。そこで、この特性について、有限要素法と常温機(銅巻線)による実験に基づく検討を行い、超電導巻線の安定性や推力特性への影響を調べたのでその結果を報告する。