概要
E1-16
冷凍機冷却型11T超伝導マグネットに1200℃の熱処理ができる電気炉を組み合わせ、強磁場高温熱処理装置を開発した。この熱処理炉を用いて強磁場中での結晶成長を試みている。今回は高温超伝導体Y1Ba2Cu3O7バルクを8Tの強磁場中でおよそ1000℃、3日間 seeding growth を行うことに成功した。X線ロッキングカーブで調べてみるとこれまでの溶融法に比べて結晶性が非常に改善されていることが分かった。ハイブリッドマグネットと組み合わせた30T-VSMで磁化測定した結果、30Tの強磁場にわたって臨界電流密度が大きく向上した。特に77Kの高温領域では2倍程向上している。