概要 E2-13
レーザアブレーション法により作製したYBaCuO薄膜におけるVortexGlass-Liquid転移点近傍の電界ー電流密度(E-J)特性の温度・磁場依存性を詳細に調べた。実験結果は、Monte-Carloシミュレーションによる結果と良く一致しており、シミュレーションを基に導出した解析式と広い温度、磁場、電界範囲において定量的に良く一致する。この事から、広い温度・磁場範囲においてE-J特性の高精度な予測が可能となる。スケーリング特性と材料やピン力の違いとの関連についても考察しており、これらの結果は高温超伝導材料の評価法としての意味も大きい事を示す。