概要 E2-31
超電導コイルを通常の直流電源で励磁する場合、電源リードは励磁電流を流すのに足りる太さが必要となり、常温部からの熱侵入は大きく、また大容量の電源を必要となる。そこで超電導コイルとコンデンサーにより並列LC共振回路を構成し、これを交流電源で励磁すれば、低温外部よりの電源リードを流れる電流は極めて小さくても、大きな共振電流を超電導コイルに流すことができる。このとき電源電圧を徐々に漸増させていくことにより、電源リードを流れる過渡電流を微少とすることができる。尚、電源を低周波とすることにより比較的低電圧でも大電流が流れる。今回は0.1[Hz]の交流での励磁を試みたのでその結果を報告する。