概要
D1-13
有機複合材料の母材、超伝導磁石含浸材として使用されるエポキシ樹脂は他材料と比較して破壊靭性が低い、温度降下した場合の熱収縮が大きい等の問題がある。今後の超伝導磁石の大型化を考慮した場合、この問題点の改善が必要と考える。本研究ではセラミック充填材をナノオーダーレベルで導入した高破壊靭性、低熱収縮のハイブリッドエポキシ樹脂の試作、およびこのエポキシ樹脂の選択設計の指針を得るため、高分子の凝集状態に関する情報が得られる陽電子消滅法を、エポキシ樹脂の評価法として用いて、極低温での巨視的物性値との相関を検討した。