概要
E3-21
ヘリウムフリースプリット型超伝導マグネットと低温X線回折装置を組み合わせた、強磁場低温X線回折装置を開発した。マグネットはBi2Sr2Ca2Cu3O10電流リードを用い、4K-GM冷凍機によって直接冷却されており、50mm室温ボアx10mm室温ギャップに最高5Tの磁場を発生する。試料は別のGM冷凍機によって冷却されており、7.5Kから約200Kまでと室温での測定が可能である。今回、この装置を用いて磁場誘起構造相転移を示すNd0.5Sr0.5MnO3粉末試料の格子定数を測定した。この結果、電荷整列相に起因する構造相転移が磁場印加とともに起こることが確認された。