概要
E1-31
Bi2212超電導線材は、30K以下の低温で使用すると優れたJc-B特性を持つことから、 高磁界用マグネット、冷凍機冷却マグネット等の応用が期待されている。筆者らは、Ag-Mg 合金を被覆材に用いたBi2212多層テープを作製し、4.2K、10T中で105A/cm 2のJcを持つことを報告してきた。しかし、本テープの超電導層の中には、(Ca Sr)CuO2、Cu-free相の不純物相が存在し、超電導特性を低下させる要因となっていた。本報では、原料となる超電導ペーストの組成を変えることにより不純物の低下を試みた。