概要 E2-21
本研究は、酸化物超電導テープ線材の電気的特性、特に臨界電流Icの劣化を超音波を使用して常温下で推定する方法について実験的に検討したものである。その結果、テープ線材(厚さ0.2mm程度)にR=60mm以下の曲げ歪みを加えると音響的伝達特性に変化が生じること、さらにテープ線材試料の曲げ歪みを加えた箇所から臨界電流の劣化を確認することができた。よって、酸化物超電導テープ線材の性能の劣化を室温で推定する方法の可能性を示すことができた。