概要 C2-11
Bi2212単結晶の磁束量子のふるまいをビッター法により観察している。今回は,試料に電流を流し,磁界を印加した状態での磁束量子の運動を観察した結果を報告する。試料に電流を流さない状態やJcの40%以下の電流通電では,磁束量子の動きは,極めて小さいことが判明した。一方,Jcの80%程度の電流を通電した状態では,磁束量子は,電流に直角方向に動く事が見い出された。その磁束量子の運動は,ピンニングセンター間をホッピングして運動しているように見られた。磁束の運動方向と通電電流値,印加磁界の相関を現在検討している。