概要
C2-10
Bi2212単結晶のab面内に平行に磁場をかけて,Vibrating Reed法(機械的振動法)により磁束ピン止めの様子を調べたところ、低温側で特異な振る舞いが観測された。今,4.2Kに保って磁場を上げながら共振周波数を測定していくと、ある磁場(0.5T〜2T)で周波数の急激な増加と振幅の増加が見られる。異常が現れる磁場以上に保って温度を上げていくと、約40Kで元の共振周波数となる。この現象は、零磁場冷却でも磁場冷却でも観測される。この現象は、Bi2212の異方性と層間の磁束相関に起因していると考えられるが、現在その原因について調べている。