概要 E1-10
我々はSm-Gd系123超電導体においてNd123を種結晶として用いたときの種と試料の反応性について調べ、有効な結晶成長方法について検討し、その結晶の超電導特性について評価した。種結晶と試料との反応性から部分溶融時の最適時間は、3時間程であり、それ以上の時間では種結晶が溶解してしまい、種結晶として作用しなかった。また、EPMAによる組成分析の結果から、種結晶元素の試料への侵入は1mm以内であった。得られた結晶のJC特性は、2.9×104A/cm2(77K,1.8T)であった。