概要
C3-9
交流用超電導線材の実用化にあたっては、線材の安定性の評価が必要不可欠である。我々は、安定性の評価手法として線材の最小クエンチエネルギー(MQE)を選び、実験と有限要素法による解析に基づく検討を行ってきた。今回は、三層構造(NbTi/Cu/CuNi)線材について母材配置の異なる3種類の線材を想定し、それぞれについて過渡安定性の評価を行った。この際、断面方向の母材配置の影響を調べるため、3次元有限要素法を採用した。ここでは特に、銅シースの効果について検討を行った結果を報告する。