概要 C3-8
 CIC型超電導撚線導体で構成された超電導コイルにおいては、導体の素線間、あるいはサブケーブル間に鎖交する変動磁界により、循環電流が発生する。コイルの励磁電流と、この循環電流を重ね合わせると、導体内の電流分布のアンバランス、いわゆる偏流となる。偏流は、電気抵抗のない並列超電導回路である、多重撚り導体においては一般的な現象である。本研究においては、サブケーブルの軌跡をもとに、解析的に誘導起電力を計算し、偏流発生メカニズムについて検討した。