概要
A2-9
ビスマス系高温超電導テープ線材を用いた超電導巻線を断熱条件下で運転を行い、巻線に局所的な温度上昇が起こった場合のAE信号を検出した。高温超電導線材を用いた、超電導機器は、運転温度が高い代わり比熱が大きく熱が伝搬しにくい性質がある。したがって、擾乱により局所的に非常に高い発熱が生じることがあり、これによる劣化を防ぐため、AEセンサーを利用した。従来の温度センサーでは、大型超電導機器の温度検出に多数のセンサーが必要であるがそのためかえって機器の絶縁が低下し信頼性を低下させる結果となる。ここでは、AE計測が高温超電導マグネットの局所的な温度上昇の検出に有効なことを示す。