概要 B2-7
1GHz級NMRスペクトロメーター用超電導マグネットでは、金属系外層コイルのボア内に酸化物コイルを内挿することが考えられている。この場合、もし金属系外層コイルがクエンチすると、酸化物コイルに大電流が流れ焼損することが懸念される。酸化物コイルを保護するためには、クエンチ時の挙動を事前に把握しておくことが必要である。この観点から、モデルコイルとしてBi-2212ソレノイドコイルを製作し、4.2Kにおいて単体でクエンチさせた時の挙動を観測した。その際のクエンチ特性、特にクエンチエネルギーと常電導伝播速度について報告する。