概要 B2-5
金材技研で開発中の1GHz級NMRマグネットでは、金属系マグネットを1.8K加圧超流動ヘリウム中で運転し、21.1T(900MHz)の磁場を発生させる計画である。NMRマグネットはシステムの小型化を図るために高電流密度で運転することが要求されており,クエンチ時に機械的または熱的に損傷しない為の保護回路を最適に設計する必要がある。よって、クエンチ時の挙動を事前に予測することが重要な課題である。我々は小型のマルチセクションマグネットを4.2Kヘリウム中および1.8K超流動ヘリウム中で強制クエンチをさせてクエンチ時の挙動を測定した。測定結果とそれを基にした1.8K加圧超流動ヘリウム中でのクエンチ解析について報告する。