概要
D1-4
核融合炉用超伝導マグネットの設計では,巨大な構造物を支持するために部材間に生じる摩擦をコントロールすることが必要である.そのため極低温における構造材料のトライボロジー特性の研究が行われているが,これらの特性をさらに評価するのに必要な材料の硬さ特性については,近年岩渕らによってその測定が始められたばかりである.本研究では,オーステナイト系ステンレス鋼の硬さ試験を4.2Kから293Kまでの温度領域で行い,硬さの温度依存性を求めた.また, 負荷荷重と負荷速度を変化させることによって, 硬さ特性の遷移と材料の変形プロセスの変化との関連について検討を行った.