高温超伝導体へのファイバ添加
高温超伝導体はセラミックス特有の機械的に脆い性質を持っており、例えば大容量電流リード等へ適用する場合、電磁応力等による損傷に対する信頼性確保が重要な問題の一つになると考えられる。構造材料用セラミックスの破壊靭性向上の一手段として、従来よりファイバ強化という手法がある。我々はこの手法を高温超伝導体の機械的特性改善に適用するための研究を行っており、Bi2223にアルミナ等のファイバを数%添加した試料を試作し、SEM分析、超伝導特性の評価等を試みた。