原研はITERR&DにおけるCSモデルコイルの製作を進めている。本コイルは強制冷却式の18層の2条巻きのレイヤー構造であり,日本は外側の8層分のコイル製作を担当する。この程,外層コイルの最内周の2レイヤーに相当する第11,12層の超伝導生成熱処理を行い、酸素及び水分濃度を450C以上の熱処理中にて、それぞれ0.1ppm,5ppm以下の基準を満足するよう制御することにより,導体ジャケット材料Incoloy908にSAGBOによる割れを発生させることなく熱処理に成功した。本熱処理のために開発し、使用した酸素及び水分濃度除去手法を含めた熱処理方法について紹介する。