高エネルギー加速器研究機構では現在、非対称エネルギーの電子-陽電子衝突型加速器KEKBファクトリーの建設が進められている。この加速器は今までに例のない高いルミノシティーの実現を目指すものであり、衝突点近某に設置する高精度超伝導電磁石は必要不可欠なものとなっている。このシステムには10台の超伝導コイル(収束用4極コイル、検出器ソレノイドの磁場を打ち消すためのソレノイド、3種類の補正コイルがそれぞれ2台づつ)が含まれており、かつ、それらが検出器ソレノイド磁場と相互作用する複雑なものである。本講演ではシステム設置後の最初の冷却励磁試験結果について報告する。