Bi2212テープを用いた超伝導コイルの測定結果を基に、熱拡散方程式を用いた解析との定量的比較を行った。測定結果は、熱放出、熱伝搬、熱容量、冷却、ジュール加熱を考慮した一次元の熱拡散方程式と良い一致を示した。また、得られた結果より、試料の熱的パラメータを導出し、超伝導コイルの安定性に対するマージンについて議論する。特に、非常に長い時定数を有する温度変化は高温超伝導コイルの安定性に重要な影響を与える。