定常炉心試験装置(JT-60SU)のトロイダル磁場コイルにおいては、非常に大きな電磁力が発生し、その超電導体に大きな歪みが印加される。従って、機械的歪みによる超電導特性の劣化が、Nb3Sn等、他の高磁場超電導材料と比較して小さいNb3Alの適用が期待されている。本報では、従来よりも交流損失の小さいジェリーロール法によるNb3Al銅安定化多芯線を試作したので、その特性について報告する。