先の1996年度秋季発表会でCICC用のNb3Al素線の安定化銅の磁気抵抗効果は磁場ゼロでの残留抵抗比RRRから、Kohler-plotにより予測できることを示した。しかし、その後、単純なKohler-plotでは説明のつかないデータも現われ、詳細に検討した。その結果、安定化銅がCrで汚染された素線の磁気抵抗効果は、層状の汚染領域と非汚染領域の2成分の合成抵抗を求めることでKohlerの法則を適用して記述できることがわかった。