電総研では,非常に高い弾性率を確保できる線材として繊維強化型超電導線材を開発している。当線材はタングステンを用いているため高い弾性率を確保できるが,複合加工法を直接適用することは難しい。そこで,タングステンと類似した性質をもつ,原子周期律表でタングステンの隣にあるタンタルを用いて繊維強化型Nb3Sn超電導線材を試作し,超電導特性,引張特性,元素分析等について述べる。