低温における織物ガラス−エポキシ積層材料の平面ひずみ破壊靱性試験に関する損傷力学解析
損傷力学に基づき、織物ガラス−エポキシ積層材料のコンパクト試験片を用いた極低温破壊靱性試験に関する二次元有限要素解析を行い、破壊・変形挙動に及ぼす微視破壊の影響を解明した。織物ガラス−エポキシ積層材料の物性値は、繊維・母材の実測値と織物構造を考慮したRVE法を用いて求めた。損傷の発生・進展は、Hoffmanの破壊則を用いた数値計算手法により解析し、極低温環境における母材の微視破壊は、最大ひずみ説に従った。また、応力拡大係数を全エネルギー法を用いて求め、破壊靱性評価に関する理論的検討を加えた。