以前の報告では、正方晶ジルコニア多結晶体(TZP)の極低温での機械特性、特に破壊靭性値の温度依存性が非線形である事、これに対して曲げ強度の温度依存性は線形的である事を報告した。この理由を明らかにするため、数種類のジルコニア材料について極低温でのビッカース硬さ等を測定し、破壊モードの違いや応力誘起変態による強靭化の機構について検討した。