冷凍機直冷式超電導マグネットの開発にあたって、冷凍機とマグネットの間の熱輸送は現状の熱伝導方式では限界がある。我々は極低温での熱輸送素子の一つとして、ループ型細管ヒートパイプの開発を進めてきた。ヒートパイプの作動媒体としてヘリウムを使用した場合、4Kでの熱輸送量が0.2W程度だった。しかし、冷凍機直冷式超電導マグネットへの応用を考える場合1W程度を輸送できる様にヒートパイプを改善する必要がある。そこで、今回はヒートパイプの受熱部の面積を増やすために受熱部の長、ターン数、さ及び受熱部の長さを変化させ、熱輸送特性を調べた。