大浸漬冷却型大型超伝導導体の安定性解析の精度の向上のためには熱伝達特性の正確な評価が必要である。超伝導導体を考えた場合、その特性を変化させる要因はいくつか考えられる。コイルではスペーサーの間隔、大きさ等により導体表面の露出面積が決定される。液体ヘリウムの対流などの影響を考えるとその露出面積により熱伝達特性が変化すると考えられる。そこで本研究ではその露出面積の変化による熱伝達特性への影響を評価するために、銅平板の面積を変化させて液体ヘリウムへの熱伝達測定を行った。実験では銅平板の幅を18mmで固定とし、長さを10mmから76mmと系統的に変化させた4種類の試料、及び長さを18mmで固定とし、幅10mmから40mmの系統的に幅を変化させた3種類を試料について熱伝達測定を行った。測定結果より限界熱流束、最小熱流束の伝熱面面積の依存性について評価を行った。