国際協力によって進められるCERN-LHC計画(高エネルギー・超伝導加速器計画)の中で日本が分担する大口径・高磁場勾配四極超伝導電磁石の試作一号機の開発が、高エネルギー研で進められている。70mmの口径内に240T/mの磁場勾配を発生する為、最高磁場は10テスラに迫り、超流動ヘリウム温度でのNbTi超伝導材の極限性能が要求される。10月中には完成し、引き続いて超流動ヘリウム中での性能試験が行われる予定である。これまでの開発結果を報告する。