磁場均一度と多極成分の関係

 磁場均一度と多極成分の関係を利用した下記のような手法によるコイルの形状の最適化について報告する。1)多極成分についての必要条件は、磁場均一度の規定される均一領域の形に依存する。2)例えば、ダイポールコイルにおいて、磁場均一度はH=Max[(By(x,y)-By0)/By0]と定義できるが,またH=f(b3,b5, ... )のように多極成分bnの関数として表すことも出来る。3)その関数は磁場均一度の規定される均一領域、例えば、円、楕円、などの均一領域の形に依存するが、この関数の形を求めることを試みている。4)それで、コイルの形状の最適化はH=f(b3,b5, ... )の最小値を与えるコイルの形状を求めることと同じになる。