高NEDOからの受諾により開発を進めている70MW級超電導発電 機のモデル回転子は工場においてローター単体の冷却励磁試験を実施して所期の性能を確認した。 本報では、回転子内ヘリウムの液面の制御試験の結果について報告する。 回転子内のヘリウム液面は液体ヘリウムの供給側の圧力の調節と回転子内部のセルフポンピングによる減圧作用とで自律的に制御している。 実験では回転子を定格の3600rpmで運転している状態で、液体ヘリウム供給側の圧力をステップ状に変化させたときの回転子内のヘリウム液面位 置の変化、圧力を変えてから液面が変化し始めるまでの応答時間などの挙動を調べた。液面の自律的な制御は理論通りに働くことを確かめたのでその結果について報告する。