2次元的なBi-2212超電導体の不可逆磁界は小さなピンニングポテンシャルのために極端に低いことが知られている。この様な小さなピンニングポテンシャルの原因は磁束バンドルサイズの体積が小さいことに起因する。同様に、2次元的なBi- 2223において不可逆磁界が超電導層の厚みに依存し、厚いテープよりも薄膜の方が低いことが知られている。この結果はこのような2次元的な超電導体中でさえ、磁束線が長さ方向に沿って強くカップリングしていることを示している。ここでは超電導層の厚みの異なる2つのBi-2212テープ線材の不可逆磁界と転移磁界を測定し、その結果を磁束クリープ-フローモデルを用いた理論的な解析と比較する。