REBCO線材を用いた全超伝導同期電動機の特性に及ぼす電機子巻線形状とヨーク配置の影響

Influences of Armature Winding Shape and Yoke Arrangements on The Characteristics of Fully Superconducting Synchronous Motors using REBCO Tapes


東 優樹, 井上 恭佑, 川越 明史 (鹿児島大); 岩熊 成卓 (九大); 今野 雅行, 富岡 章, 長谷 吉二 (富士電機); 和泉 輝郎 (産総研)


Abstract:電機子巻線を低損失化した全超伝導同期電動機の開発が進められている。全超伝導同期電動機の効率を決定付けるのは,電機子巻線に使用する線材の幅広面に垂直な磁界による交流損失である。したがって,電機子巻線の交流損失を低減することによって,電動機の効率を向上させることが可能と考えられる。その一つの方法として、ヨークを低温中に配置し、電機子巻線と可能な限り近付ける方法が考えられる。本研究では、EuBCO線材を持ちいた500kW級全超伝導同期電動機について、ヨークを低温中に配置することが電動機全体の損失に及ぼす影響を数値解析により評価した。運転温度は65Kとした。電機子巻線をソレノイド巻、パンケーキ巻とした場合のそれぞれについて、ヨークを低温配置にする効果を評価した。