LHC高輝度アップグレード用超伝導磁石の開発(10)- 2mモデル磁石1b号機の磁場測定-

Development of superconducting magnets for LHC luminosity upgrade (10) – Magnetic field measurement of the 2-m model magnet -


榎本 瞬, 菅野 未知央, 中本 建志, 鈴木 研人, 川又 弘史, 岡田 尚起, 池本 由希子, 岡田 竜太郎, 東 憲男, 荻津 透, 佐々木 憲一, 木村 誠宏, 田中 賢一, 大畠 洋克, 飯田 真久, 菅原 繁勝, 高橋 直人 (KEK); MUSSO Andrea, TODESCO Ezio (CERN)


Abstract:欧州原子核研究機構(CERN)のLHC加速器では高輝度化アップグレードを計画している。高エネルギー加速器研究所(KEK)では粒子衝突点近くの超伝導双極磁石(D1)の開発を行っている。磁石は口径150mm、全長7mとなり、超伝導コイルにはNbTi超伝導線を用い、磁場は12kA, 1.9Kで5.6 T、積分磁場長35Tmを公称値としている。
これまでKEKでは、性能検証のため、実機7mに対して直線部を短くした機械長2mのモデル磁石の所内開発を行ってきた。2016年に最初のモデル磁石1号機(MBXFS01)の冷却・励磁試験を行った。その結果、励磁中にポール部分の予備応力が完全に抜けきってしまったため、クエンチ性能が所定の条件を十分に満たすことができないことが判明した。このためモデル磁石1号機を分解して、予備応力を増やすための改造を行うことになった。改造されたモデル磁石1b号機(MBXFS01b)は、2017年2月から冷却・励磁試験を行い、クエンチ性能が大幅に改善されたことが確認できた。本講演では、モデル磁石1b号機の磁場測定結果について報告する。