AQFPの低エネルギー散逸の測定に向けた超伝導共振器の検討

Study on Superconducting Resonators for Measuring Low Energy-Dissipation in AQFP


ケイ 育閣, 竹内 尚輝, 山梨 裕希, 吉川 信行 (横浜国大)


Abstract:我々は、CMOSより高速で、超低消費電力である断熱型量子磁束パラメトロン (Adiabatic Quantum Flux Parametron; AQFP)を研究している。我々はこれまでの研究で、Q値が350程度の超伝導共振器を用いて、AQFP回路のスイッチングエネルギーがわずか10 zJであることを示した。さらに低電力化されたAQFP回路の消費エネルギーを実測するためには、より高いQ値を有する超伝導共振器が必要である。そこで本研究では,ニオブ超伝導集積回路プロセスを用いて,高いQ値を有する超伝導共振器の実現に向けた検討を行った。