核融合原型炉における超伝導コイルの製作誤差に対する誤差磁場評価

Evaluation of Magnetic Error Field in Fusion DEMO reactor


宇藤 裕康, 松永 剛, 小泉 徳潔, 日渡 良爾, 坂本 宜照, 飛田 健次 (量研機構); 西村 新 (NIFS)


Abstract:核融合原型炉の超伝導トロイダル磁場(TF)コイルは、炉心寸法の大型化に伴い、その外形はITERより約1.6倍大きくなっており、ITERの製作公差をそのまま仮定すると、格段に高い製作精度が要求されることになり、コストも増加する。そこで、原型炉における超伝導コイルに対する製作・設置の要求公差を明らかにするため、本研究では、超伝導コイルの製作・設置における公差によって生ずる誤差磁場の解析を実施した。解析の結果、ITERより緩和した製作公差(巻線時)および設置公差においても累積相対度数95%での誤差磁場は0.52mTとなり、原型炉の設計目安とした誤差磁場割合〜10-4を満たしうることを明らかにした。本発表では解析の詳細について報告する。