Development of superconducting magnets for LHC luminosity upgrade (2)
- status of 2m long model magnet development
中本 建志, 菅野 未知央, 徐 慶金, 川又 弘史, 東 憲男, 飯尾 雅実, 岩崎 るり, 荻津 透, 木村 誠宏, 佐々木 憲一, 山本 明, 吉田 誠 (KEK)
Abstract:2010年から運転を開始したCERN-LHC加速器は、ヒッグス粒子の発見に貢献するなどの成果を上げてきた。今後も2020年頃までの実験を予定しているが、並行して将来のビーム衝突頻度の改善を目指した高輝度化アップグレード計画(High Luminosity LHC Upgrade: HL-LHC)の検討が始まっている。その中でも特に重要なのが、ビーム衝突点超伝導磁石システムの新規開発であり、CERNを中心にCEA-Saclay、INFN、米国(BNL, Fermilab, LBNL)及び高エネ研などが研究開発、概念設計に参加している。 高エネ研が分担するビーム分離用大口径超伝導双極磁石については、2013年春に最終的な磁石仕様(コイル口径φ150mm、積分磁場長35 Tm)が決定され、これまでに概念設計及びモデル磁石開発のための技術開発を進めてきた。本報告では、2m長モデル磁石の開発状況について報告する。