放電プラズマ焼結体を用いて作製したDy123バルクの特性評価

Evaluations of properties of Dy123 bulks fabricated from spark plasma sintered precursors


村上 明 (一関高専); 岩本 晃史 (NIFS)


Abstract:放電プラズマ焼結SPS(Spark plasma sintering)による前駆体を用いて,Dy系シングルグレインバルクを作製し,組織の観察や捕捉磁場・破壊強度などの測定を行った.焼結温度が650℃の前駆体によるバルクには,マクロなクラックが生じ,捕捉磁場の分布は良好なものとはならなかった.一方,焼結温度700℃の前駆体によるバルクには,マクロなクラックは観察されず,捕捉磁場の分布は通常のバルクと同様に中心付近が高い良好なものとなった.焼結温度750℃の前駆体によるバルクでもクラックは観察されなかったが,700℃と比較して捕捉磁場のピークは低いものとなった.このような特性の違いと組織との関係について検討した結果を発表する.