新しい高Sn濃度ブロンズ合金の開発 -高温における機械的特性-

Development of new high tin content bronze alloy - Mechanical properties at elevated temperatures -


谷口 博康 (大阪合金); 菊池 章弘 (NIMS); 水田 泰次, 水田 泰成, 文珠 義之, 佐伯 伸二 (大阪合金)


Abstract:ブロンズ法Nb3Sn線材の高性能化は、ブロンズ原料の高Sn濃度化により達成されてきた。我々は、ブロンズ法Nb3Sn線材の一層の特性向上を図るために、新しい超高Sn濃度ブロンズ合金の開発を推進している。α相のSn固溶限をはるかに超えた18.5mass%Snを含有するブロンズでも、Ti添加量を調整することで優れた冷間加工性を発現させることができる。一方、ブロンズとNbの線材複合加工の初期には、一般的に熱間押出が行われる。押出温度、押出比、押出圧力等々の重要なパラメータは、ブロンズの機械的性質の影響を大きく受ける。今回、従来の量産型実用ブロンズ及び研究段階の新しい高Sn濃度ブロンズの高温における機械的性質を調査した。